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街かどデイで、仲間づくり、生きがいづくり

2013年04月24日


一人暮らしの高齢者が増え続けている。1980年には男性高齢者の4・3%、女性高齢者の11・2%が一人暮らしだったが、2010年には、それぞれ11・1%、20・3%に急増(内閣府)。一人暮らしから閉じこもりになり、要介護になるケースが多いことから、高齢者の仲間づくり・介護予防の場として、介護保険と同時にスタートしたのが「街かどデイハウス」(街かどデイ)だ。高槻市には9箇所の街かどデイがあるが、そのひとつ「晴耕雨読舎」を訪ねた。 

【この方たちにお話をうかがいました】

街かどデイハウス「晴耕雨読舎」水曜日のメンバー

後列左から運営主体のNPO法人たかつき代表理事の石神洋一さん、発足当初から今年3月まで施設長を務めた竹内一司さん、スタッフの高橋さん。前列左から、ボランティアの八十(やそ)さん、前列右から2番目が4月から施設長を務める伴実和子さん。「土にふれることで、みんなすぐに会話が弾み仲間になれます!ぜひお越しください」

里山の自然のなか 園芸療法で生き生き


「街かどデイハウス」は、おおむね65歳以上で、要介護認定を受けていない、あるいは非該当と認定された人を対象とする通所施設。少人数の家庭的な雰囲気のなか、リハビリなどをおこない、高齢になっても住み慣れた地域で自立して暮らせるようにサポートする。

高槻市の市街地から北へ市バスで15分。団地などの住宅地を抜けると、目の前に早春の里山が開がっていた。その一角に手作りのカカシが立つ「晴耕雨読舎」が――。運営主体のNPO法人たかつき代表理事の石神洋一さんは、園芸療法を学んだ経験から「高齢者の仲間づくりに、この里山を選んだ」と話す。「里山では〝ウグイスが鳴きましたね〞〝桜が咲きましたね〞と会話のきっかけがいくらでもあります。また実際に農作業や食事を一緒にすることで仲間意識が育ち、孤独感が癒され、心身の機能の低下も遅らせることができます」。この日の活動は、ジャガイモの植え付けや竹細工など。利用者5名は健康チェックの後、思いのままに作業を始めた。

コミュニケーションを楽しむ利用者たち



農業経験豊富な利用者のHさん(右手前)のアドバイスを受けながらジャガイモを植える。

Aさん( 80代)の案内で、歩いて2、3分のところにある畑に向かった。Aさんは「晴耕雨読舎」開設当初からの利用者で「生涯現役を通すために街かどデイは欠かせません。おかげで今も新聞の集金と卓球を続けています」。Iさん( 70代)は「妻に先立たれ、同世代の仲間を求めて参加しました。7年になりますが、いまでは料理も畑仕事も得意に」。Iさんは写真や版画など趣味も多彩だ。Sさん( 70代)は料理の達人。「主人を亡くしてずっと家に閉じこもっていたとき、周囲の人にココを勧められました。畑の作物の成長を見ながら、次の週はどんな料理を作ろうかとワクワクします」。Kさん( 80代)は女性で最年長。「ここに来ると一人暮らしも寂しくありません」とほほ笑む。Hさん( 70代)は農家の生まれ。ジャガイモの種イモの間隔などテキパキとアドバイスしていた。作業が終わると昼食。テーブルにはSさんとKさんがボランティアさんやスタッフと作ったサラダや味噌汁も並んだ。


収穫した野菜は昼食のサラダや味噌汁の実に。


家庭的な雰囲気で心安らぐ居場所に


4月から施設長を務める社会福祉士で介護福祉士の伴実和子さんは、街かどデイのメリットをこう話す。「ここで出会う仲間との、きずなのある関係性が精神的な支えとなります。利用者さんが自分でやりたいことを見つけ、自由に取り組めるので、主体的に生き生きと行動しています。少し足が不自由な人を気遣ったり、雑談で励まし合ったり、お互いがお互いを必要とする大切な仲間づくりができます。介護予防・自立支援に街かどデイは欠かせない素晴らしいサービスですが、あまり知られていないのが残念です」。

採れたての野菜の味噌汁のなんとおいしいこと!ユーモアに富む会話も心地よかった…。もし、あなたの親御さんが、ふさぎ込んでいたり、生きがいがないなどと話していたら、ぜひ、「街かどデイ」を勧めてみてほしい。かけがえのない居場所になるに違いない。


版画や水彩画、竹細工、俳句などの作品作りや餅つきなどの行事も実施。


■取材協力 
NPO法人 たかつき 街かどデイハウス晴耕雨読舎
TEL.072-696-0131 http://npo-takatsuki.org/
【開所日】火・水・金曜日(いずれか週1回参加)
【場 所】 大阪府高槻市奈佐原933 
【利用対象者】高槻市在住でおおむね65歳以上の介護保険サービスを利用していない方
【費 用】1日の費用は昼食代を含み約1700円(弁当持参の場合約1200円)
【送 迎】無料(国道171号線以北にお住まいの方)※遠方の方は要相談


この他、シティライフ4月号EAST版の「親の老後を考える」のご紹介は、こちらからご覧になれます。(PDF)
http://www2.citylife-new.com/backnumber/2013/04/E/E21.pdfhttp://www2.citylife-new.com/backnumber/2013/04/E/E20.pdf

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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 11:07│Comments(0)介護
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