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【起業の原点をたずねて】株式会社 新保哲也アトリエ

2014年10月01日


空間の中にあるもの
すべてをデザインしたい


株式会社 新保哲也アトリエ
代表取締役社長 新保哲也さん


幾度となくマスコミに取り上げられるほど大人気スイーツとなった、武庫之荘発祥の『ワッフル・ケーキの店 R.L(エール・エル)』。生みの親である新保哲也さんの起業の原点は、1989 年に一級建築士事務所としてスタートする。「建築とワッフル」、一見つながりがないように思えるこのふたつを結びつけたものは、一体何だったのだろうか?

自分が行きたいと思う店をつくる
すべてはそこから始まった

 そもそも、新保さんが建築家を目指すようになったのは高校生の頃。念願の京都工芸繊維大学に入学後、学校が終われば、有名な建築家の設計事務所に足を運び、勉強させてもらいながら独立に向けて準備を進めた。また、ヨーロッパの建築を学ぶべく在学中と卒業後に足かけ年間在欧している。そこで170近くのヨーロッパの美術館を巡り、さまざまな作品に触れる中で、『大きなふたつの気づき』があったという。

 「ひとつは、19世紀後半から20世紀前半にかけてのヨーロッパの芸術は、日本の影響(ジャポニズム)を大きく受けているということ。世界に出て、改めて日本の素晴らしさを再認識。帰国後は京都のお寺や神社、お庭、茶室もたくさん周りました。もうひとつが、作品の本質を理解するためには多くの作品を観るより、自分の好きな一つの作品と長くつきあうことが大切だということでした」。帰国後に立ち上げた一級建築士事務所に『アトリエ』と名付けたのも、「ヨーロッパの建築家たちのように、建築物だけでなくインテリアや家具、食器など、あらゆるものをデザインしたい」という想いが込められていたからだ。

 そんな新保さんに転機が訪れたのは、武庫之荘にあるビルオーナーから「テナントとして入って欲しい」という誘いがきっかけ。フロアの半分を事務所として借り、もう半分のテナント募集を任されたという。「なかなかイメージに合う店がなくて断り続けていたら、シビれを切らしたオーナーさんに叱られまして(笑)。それなら自分が行きたくなるような店を自分で作ろう!と」。そして渡欧時代によく食べていたワッフルの専門店を開くことに。ノウハウも設備も全くないゼロ状態からのスタートだった。

『日本のワッフル』を世界へ
信念に貫かれたものづくり

 いずれはヨーロッパにも出店したいとの想いから、目指したのは『日本のワッフル』だった。当時はワッフルの知名度も低かったため、〝ワッフルケーキ〞と名付け、食べやすく二つ折りにするという独自のカタチ(デザイン)を作り、さらに小豆や抹茶など和の味も採り入れた。味に限らず、店内の内装やインテリア、パッケージに至るまで、すべてにおいて日本を意識した。あの斬新な墨色に赤が映えるパッケージも、その発想から生まれたのだという。それはまさしく『ブランディング』であった。

 1991年12月のオープン初日は、長蛇の列をなす大反響を呼んだ。「売り切れて買えなかったお客様には整理券をお渡ししました。そのうち、発送の注文も入るようになり、コンビニから毎日送っていました。あまりの多さに宅急便の方が見かねて、取りに行きますよって(笑)」。そんな苦労話も今となっては楽しい思い出だ。

 そして武庫之荘駅店や神戸本店には、新保さんが愛してやまない、店名の由来にもなったルネ・ラリック( 19〜20世紀のフランスのガラス工芸家)の作品が飾られている。「初めて購入した当時、20代だった自分には高額なものでしたが、それが映える空間を創り、じっくり眺めていると、とても心が豊かになりました」と話す。

 起業から25年、今では当たり前になったすべてをトータルにデザインするブランディングの先駆けとして話題になり、揺るぎない人気を誇るまでに成長したエール・エル。今後も新しいスタイルのカフェの展開など、『あらゆるものをデザインする』新保さんの挑戦は続いていくはずだ。




エール・エル神戸本店。店内にはルネ・ラリックの作品が飾られている。

【Profile】
しんぽ てつや
株式会社新保哲也アトリエ代表取締役社長。1962年生まれ、兵庫県出身。京都工
芸繊維大学大学院卒業。在学中から約3年間ヨーロッパで建築を学び、1989年に
一級建築士事務所「新保哲也アトリエ」を開設。1991年武庫之荘に「ワッフル・ケー
キの店 R.L(エール・エル)」第1号店をオープン。現在は百貨店やエキナカ、ショッピン
グモール、web各店を合わせて60店舗以上を展開する。楽天株式会社の三木谷浩
史社長との縁で、2005年より地元J1のヴィッセル神戸のスポンサーも務める。
<企業サイト>http://www.shimpo.biz
<ネットオンラインショップ>http://www.rl-waffle.co.jp


ワッフル・ケーキの店R.L
(エール・エル)


関西エリアだけでも三宮・加納町にある神戸本店をはじめ、武庫之荘駅店、神戸そごう店、西宮阪急店、梅田阪急店など22店舗があり、いつでも気軽に立ち寄れて1個108円~(プレーン)という手軽な価格で買えるのが魅力。月替わりで20種類の味から選べるのも人気の秘密で、10月限定のワッフルケーキは『パンプキンキャラメル』『白桃レモン』『紫いもあん』など全9種類。東京駅の人気おみやげでも常に上位にランクインする味をぜひ試してみて。

10 月5 日(日)ヴィッセル神戸のJ1・27 節対名古屋グランパス戦で、冠スポンサーイベント「R.L(エール・エル)ワッフルDay」開催!ぜひノエビアスタジアムへ観戦に行こう。




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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 10:29 │起業の原点をたずねて
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