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【起業の原点をたずねて】株式会社F.O. インターナショナル

2014年10月31日


常識にとらわれない企画力で
成長を続ける子ども服のフロンティア


株式会社F.O. インターナショナル
代表取締役 小野行由さん


おしゃれでお手頃価格のアメカジ系子ども服ショップ「BREEZE(ブリーズ)」を始め、数々の子ども服ブランドで子育てママから絶大な人気を誇るF.O.インターナショナル。1000万円の資本金からわずか10年ほどで年商100億に、さらに以後の4年間で200億円へと急成長を遂げた。生き残りをかけた小野社長の挑戦、そして決意とは。

生活していく唯一の手だては
自分で会社を興すことだった

 30代の頃、小野さんは同僚と二人でニューヨークを訪れた。「冬のボーナスをつぎ込んでね(笑)。高くそびえる摩天楼に感動しました。まさかその地で自分の店を出すことになるとは…」。

 当時、子ども服メーカーで販売を担当していた小野さん。勤続20年を前にその同僚・福崎さんと共に外資系企業へ転職し、日本法人で勤務。「販売の経験は豊富だったので、自信はありました。でも実際は生産や企画の核心が理解できていなかった。そこでつまずきました」。さらに阪神大震災が需要を削り、転職した会社は5年目で閉鎖に。突然、二人は行き場を失くしてしまう。「その時、私は48歳。もう一度サラリーマンにはもどれない。生活していくには、経験のある子ども服業界で自ら会社を立ち上げるしかなかったんです」。 

 1998年、49歳の小野さんは福崎さんとともにF.O.インターナショナルを設立。3枚千円の子ども用肌着の生産・卸売りに勝負をかけた。「当時の肌着は古いプリントが多かったので、デザイン性を上げることで絶対勝てる、と思いました。と言っても最初は生産の手だてもなく…。偶然再会した高校時代の後輩から、工場を紹介してもらえたのは奇跡でした」。こうして商品化にこぎつけた肌着はおしゃれ感と手頃な価格でたちまち人気に。子ども服業界に新たなトレンドを創出した。

ヒット商品を出し続けた10年
今なお挑戦の真っ只中に

 サラリーマン時代に味わった人生で初めての大きな挫折と敗北は、後にヒット商品を次々と生み出す原動力となった。「それまでは見えていなかったトレンドの傾向や、消費者が喜ぶもの、売れる要素というものが、不思議と分かるようになったんです」と実感を込めて話す小野さん。業界の常識を覆す力強い企画力で子ども服をブランド化し、マーケットをリードした。

 さらに、消費者との接点を持ち、情報を得ようと、2003年、三宮センター街に子ども服ショップ「B R E E Z E(ブリーズ)」1号店をオープン。若い夫婦やファミリー向けのショッピングセンターの増加に後押しされ、売り上げは一気に増加した。そして何よりも大切にしたのが、〝お母さんが自分の財布から買える商品プライス〞ということだった。「工場も自分たちで開拓したので、お母さんが気軽に購入できるプライスが実現できました。かつ、ウォッシュ加工やバイオ加工など、若いママの感性を満足させるおしゃれなアメカジスタイルが受けたんです。自社での生産、企画が武器となりました」。   

 1998年に自宅で始まった会社は年々拡大し続け、2009年には現在の元町オフィスへと移転。直営店も増え、2006年には中国、2008年には憧れのニューヨークへの出店が叶うなど、圧倒的なスピード感で業界を独走していた。

 しかし17年目に入り、同社は転機を迎えているという。「今では、同じ価格帯・コンセプトの店が増え、差別化が難しくなっています。親世代の交代で好みが変わり、求められる商品そのものも以前とは違う。でも、作る側は去年売れたからと継続にこだわる。変えるのが怖いんですね。ですがアパレルは変化が激しい業界。もっと積極的にお客さんが求めているものを吸収して、チャレンジ精神で次へ進んでいきたいですね」。今、小野さん自身が挑戦の真っ只中で先陣を切り、業界に新たな歴史を刻もうとしている。




【Profile】
おの ゆきよし
1948年神戸市生まれ、関西学院大学卒業。1972年に子ども服メーカーに入社し、19年間販売職を経験。1994年外資系メーカーに入社。企画・販売を担当するが、1998年同社閉鎖。同年、有限会社エフ・オー・インターナショナルを設立する。2003年には株式会社F.O.インターナショナルに組織変更。全国に子ども服の店舗を展開している。社名の「F.O.」のFは共同創業者である福崎さん、Oは小野さんのイニシャルから名付けられた。

F.O. インターナショナル
子ども服の直営SHOPの「BREEZE(ブリーズ)」と「apres les cours(アプレ レ クール)」「F.O.FACTORY(エフ・オー・ファクトリー)」「ALGY(アルジー)」(2014年7月現在253店舗)を全国的に展開。この10 月にはF.O. インターナショナルの子ども服オンラインショッピングサイトもOPEN!
F.O.Online Store(エフオー オンラインストア)

http://www.fo-kids.jp/


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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 09:06 │起業の原点をたずねて
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