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【起業の原点をたずねて】有限会社ONE WASH

2015年05月01日


ママが笑顔でいることが子どもの幸せ
いつまでも輝く女性の味方でいたい


有限会社ONE WASH
代表取締役 土江 和代さん


まず、仕事よりも“母”であることを優先してきた『ONE WASH』代表の土江さん。それでいて会社を立ち上げ、事業を継続して成長させる手腕も持ちあわせていた。パワフルに生きているように見えるが「いつも元気でいなくちゃいけないプレッシャーに時々疲れるんです」と笑う姿に、正直で人間らしい素顔が垣間見えた。

児童養護施設で勤めた日々
親と子のあり方を考えるように
 
  土江さんは10代の頃、福祉関係の専門学校で『社会福祉主事資格』を得て、卒業後は児童養護施設の先生となった。「そこには様々な事情で親と一緒に暮らすことが叶わない子どもたちが暮らしていました。大人の都合で預けられているにも関わらず、子どもは親御さんと会える時を本当に楽しみにしていて、それがたとえインスタントラーメンでも自分のために作ってくれたことがうれしくて美味しかった、と話す子どもの姿が印象的でした」。そんな、他人が触れることのできない、親子の絆があることを痛感したと言う。

 そして5年後、土江さんは結婚し、25歳で長女を出産。そこで子どもを預けて働き続けることについて思うところがあったという。「もちろん働きながら、ちゃんと子育てをされている方もたくさんいらっしゃいます。でも私の場合、妊娠する前に子宮がんが見つかって…。幸い早期発見でしたが万一、再発したらもう子どもを産むことができないかもしれない、下手すれば自分が死んでしまうかもしれない、という中で授かった命。仕事はいつでも再開できる、〝まずはちゃんと親をやろう〞と思いました。それは施設の子どもたちと日々を共にする中で、親の愛情を欲している姿を目の当たりにしてきたことも大きかったと思います」と土江さん。
 
「ママのための服を作りたい」
西宮で出来たつながりを大切に

 主婦業と子育てを優先しつつ、自分らしく働ける形を模索していたところ、学生時代にアルバイトをしていたアパレルのショップから、また働いてほしい、との依頼が舞い込む。「洋服が大好きだったので喜んで手伝わせてもらうことに。その頃、自分が着たい、子どもに着せたいと思う服を、イメージを伝えて職人の友人に作ってもらってたんです。それを近くにあった子ども服のセレクトショップのオーナーが興味を持ってくださって、店に置くことを勧めてくれました。しかも売り出すととても好評で。これがスタートになりました」。

 そして、長女が小学校に上がるタイミングで自宅で起業することを決意。「まずはメーカーとしてスタート。国内の子ども服のセレクトショップ20軒に卸したり、ネット通販も始めました。私が作りたいのは〝ママのための服〞。レディースというくくりだけではニーズに応えきれないもの、たとえば出産後の体重の増減に対応できたり、気になる部分を上手に隠してキレイに見える服なんです」。2005年には実店舗もオープン。お店には30代や40代の子育て層を中心に、60代のマダムまでたくさんのファンが訪れている。

 「ある60代のお客さんに、〝人生80年として、最初の40年は人からもらう人生、そして残りの40年は人に返していく人生だ〞と言われた言葉が、ずっと心に残っています」と話す土江さん。現在、自身の会社運営だけでなく、西宮の商店を盛り上げる事業『西宮色(にしのみやか〜)』のメンバーとしても活動し、多忙な日々を送っている。

 ご主人と、21歳、15歳、9歳の三人の娘さんに恵まれた土江さん。「娘たちは、私が家に居ると〝なんで居るん?〞と言いながらも、うれしそうに色んな話をしてくれます。働く母親の背中を見て育ったこの子たちがどう生きて行ってくれるか、それも楽しみなんです」。


一歩入るとワクワクする店内。お気に入りがきっと見つかるはず。初夏のファッションを楽しもう。

【Profile】
つちえ かずよ
1968年神戸市北区有馬生まれ。1989年から1994年まで神戸市や西宮市の児童養護施設で児童指導員として勤務。長女の出産を機にアパレル業界へ転職。「指導員時代の教え子たちは自分の子ども同然。すでに孫もいますよ(笑)」。その中には現在、スタッフとしてONE WASHを支えている子も。東京へ出張してこちらへ帰って来る時は『新大阪』ではなく『新神戸』で降りるという。生まれ育った街でパワーをもらうそうだ。

2009年頃の土江さんと三人の娘さん。

ONE WASH
阪急「西宮北口」駅から徒歩3 分の好立地にあるセレクトショップ。取材に訪れた4 月13 日(月)は、オープン10 年目の記念すべきアニバーサリーだった。ママを中心としたレディースからキッズファッションまで、職人が小ロットで丁寧にものづくりした商品が並ぶ。新作が届いたら、ホームページやフェイスブックですぐに写真がアップされる。また『ONEWASH』の店名どおり、こちらの商品は必ず一度水洗いされている。そうすることで耐久性に優れたラインが崩れにくい服になるそう。

三女のママ友たちにも大人気の「ONE WASH」の洋服。

西宮市北口町8-13
TEL.0798-69-1224
http://www.one-wash.com/

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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 09:10 │起業の原点をたずねて
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