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【起業の原点をたずねて】株式会社 全国介護タクシー協会

2015年06月01日


介護タクシーで自由な外出を叶え、
誰もが安心して暮らせる社会へ


株式会社 全国介護タクシー協会
代表取締役 中岡 和夫さん


車いす利用者や歩行が困難な高齢者が安心して利用できる介護タクシー。西宮でわずか10台から始まった事業は、15年のうちに全国で約1500台に。この事業を開拓してきた全国介護タクシー協会代表の中岡さんからは、パイオニアとしての責任感や自負がうかがえる。その原動力となっているものは何か、お話をうかがった。

命を預かる仕事だからこそ
プロによる安心のサービスを
 
 「病院では医師免許を持った人が治療を行います。それなら病院への送迎も、免許を持ったプロがするべきだと思いませんか?」。それは中岡さんが常々抱いていた疑問だった。1965年まで大阪市で消防士(救急隊員)として勤務した後、40もの職に就いた中岡さんは、その経験を生かして経営コンサルティングを行うため、行政書士事務所を開いた。そして知人の介護タクシー免許取得の申請を代行することになる。「それがきっかけでした。介護タクシーを始めるには特別な免許が必要で、ハードルが高くて、免許を取得していた事業者はいなかったので、第一号の免許が下りるまで1年もかかりました」。しかし超高齢化社会を迎え、介助を必要とする人の送迎の需要は必ず高まる、と確信。2000年、車いすの積み降ろしなどの介助サービスも含めた介護タクシーの独立開業サポートを始めた。これもまた前例のない全国で初めての試みだった。「介護タクシー」という言葉も、中岡さんが名付けたものだ。「タクシー業も、医療や福祉と同じように命を預かる大事な仕事。事業者の方には車いすの扱い方やドライビングについてしっかりと講習を受けてもらっています」。また2ヶ月に一度、冊子『介護タクシー通信』を発行し、情報提供とともに事業者の意識と知識の向上にも努めている。
 
豊かな人生をサポートする
介護タクシーのパイオニア

 同協会では民間救急車事業のサポートも行っている。病院や消防の救急車は誰でも無料で利用できるが、実は利用者の40%以上が軽傷で、救急車が必要なかったケースも多い。「50年も前からこの現状には疑問を感じていました。重病の人にとっては、病院に着くまでの時間が生死に関わります。有料の民間救急車が参入することでパイが増え、本当に必要とする人が優先的に利用できるようになり、病院に到着する時間が数秒でも早くなれば…」と期待を込める。わずか数秒。それは、救急隊員という職の中で生死を分ける危険と立ち向かってきた中岡さんだからこそ分かる、命をつなぐための大切な時間なのだ。

 中岡さんの豊富な職種経験は、新たな事業や、独立開業に向けて心を決める人への心強い言葉や現実的なアドバイスへとつながっている。「事業を始める時に迷っていた人からは、よく背中を押してくれた、と喜んでもらっています。収入を得られることはもちろんですが、お客様に感謝されることが多いのでやりがいが大きく、廃業する人はほとんどいません」。

 男女を問わないので女性ドライバーも多く、経済的な独立も後押しできる。開業から15年、近畿から全国区へと拠点を広げ、現在はおよそ850の事業者が協会に登録している。「事業は始めてからが大事。介護タクシーの認知度は全国で25%ほどとまだまだ低く、台数も足りません。もっと事業者が増え、多くの方に気軽に利用していただけるよう取り組んでいきたいですね。また、全国規模のネットワークを生かした旅行業にも着手しています。介護が必要な人でも家族と旅行を楽しめる、そんな時代になって来たのです」。介護する人、される人の負担を軽くして、安心して暮らせる社会を創り続けていくことが、中岡さんの使命なのだろう。


講習会での指導にも力を注いでいる。

【Profile】
なかおか かずお
1940年和歌山県生まれ。1965年に大阪市消防局の消防士を辞した後、タクシードライバー等さまざまな職を経て行政書士事務所を開業。各種申請の代行および経営コンサルティングを行う。2000年、全国介護タクシー協会を立ち上げ、介護タクシー開業をサポート。これまでに2000人以上の事業者を開業支援してきた。

消防士時代の中岡さん

(株)全国介護タクシー協会
介護タクシー事業の申請サポートから車両・介護用品の販売まで、トータルに独立開業を支援している。また全国に配車センターを持ち、電話をすれば希望に合う介護タクシーを選んで配車してくれる。料金は通常のタクシーとほぼ同じ。年齢や車いすの利用の有無に関わらず、歩行やバス・電車等の利用が困難な人なら誰でも利用できる。完全予約制で付き添いも同乗可能。

同協会の介護タクシーは、黄色い車両が目印。

総本部:
兵庫県西宮市津門仁辺町8-2
TEL.0798-34-1000
http://www.kaigo-taxi.com

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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 11:05 │起業の原点をたずねて
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